ABOUT

放置竹林を整備して町おこしに寄与している京都木津川市加茂町のNPO法人「加茂女」と申します。
37年前に加茂町(現木津川市)の南の端・奈良市との県境に新しくできたニュータウン・南加茂台に引っ越してきた女性たちが集まって、子育ての悩みを相談したり、生活の知恵を教え合うサークルとして始まった団体です。
「何か地域の役に立つことをしよう」と、アルミ缶回収を行い、売却益を社会福祉協議会へ寄付する活動(現在も続けています)をしています。
また、その売上金報告とリサイクル啓発活動を中心としたミニコミ誌「加茂女つうしん」を月1回3000部から4500部発行し、配布しています。

住宅地の周辺は山城筍の主生産地でしたので、風光明媚な竹林風景が広がっています。
しかし、筍の値段が中国産に負けた事や竹の需要が減った事で竹林が荒れだしました。
そこに不法投棄が始まり、挙句産業廃棄物処理場が出来る問題が起こったのです。
環境問題に取り組むグループとして反対活動に係わりましたが、結局周辺地に大きな産業廃棄物の埋め立て地が出来てしまいました。

苦い経験をしたことで、森や竹林を荒らさないことが重要だと痛感しました。

そこで自分達で竹林整備をしてみようと話し合い、2005年から放置竹林の整備活動を始めました。定年退職した男性たちも参加して下さるようになり、その活動は今も続けています。

整備しても整備しても増える放置竹林をどうにかして減らせないか、メンバーで考えに考え、2010年に「放置竹林を食べて減らそう」という活動に行きつきました。
京都山城の筍はやわらかく甘みがあるブランド筍として、その美味しさが古くから注目されている山の幸です。
この美味しい筍を使って魅力ある食品を作れば、きっと竹への関心も集まるという想いで、今も竹とたけのこの魅力を発信するために商品開発から製造販売までを行っています。
「竹を食べて放置竹林を減らす活動」にぜひご協力ください。
〈加茂女略歴〉
1989年4月  設立
2005年    放置竹林の整備活動開始
2010年4月  竹や筍の食品加工業にチャレンジ
2010年11月 「筍お焼き」が「やましろの食を味わうふるさと加工食品コンクール」最優秀賞受賞
2014年    事務所兼厨房を取得
2015年12月 認定NPO法人となる
2017年   「明日の日本を創る協会」から「あしたのまち・くらしづくり活動賞・内閣総理大臣賞」を受賞